さ：幸先

『ねーねー　アレ　いつ分かるん？』


年明け早々には　もう
お年玉付き年賀はがきの
当選番号の発表を楽しみにしとった
上の娘は超社交家おチョウシー。


友好関係の証とばかりに
年々着々と行き来を増やす
賀状の枚数と家族内シェア。


『そういやー　新聞に出とったでー』

『マジッでっ』


いつにない真剣な眼差しで
全員分の分厚い束の中から
右下ナンバーを一枚一枚
丹念に照合すること暫し。

４等確認　５，６枚・・・


終盤に差し掛かった頃
ひときわ大きい声で・・・


『うわー　あったよー　やりましたー』

『３等のナントカ小包　当たったよー』

『ほんまかぃー』

ボクが一番驚いた。

実は切手シート　以外を見たのは初なんよ。


なーんか　幸先エエじゃんかー


山本女史！
あなたのが当たりましたー！

福井に向かってありがとう！



そういやー

年末ジャンボも　まだ見とらんわ。

意外と・・・
あるかもよ・・・
















来月のバレンタインデー。

“友チョコ”　と称する
女子校的友情確認手形の大量発行。
同級同窓先後輩に
３桁近くも一言添えてやり合いこ。


いくら友好関係重視といえども・・・

アンター　アレは行き過ぎじゃ。
今年はやめときなはれ。


年賀状は減らんじゃろう・・・