2016年11月6日日曜日

ぬ:抜き差しならぬ

家族や知人
喜びそうな人の顔が思い浮かべば
その苦行もどうにか我慢できるけど

元来行列や人ごみが苦手
目指すものが自分だけの為なら
やめとこか・・・
尻込みするのがボクの常。

しかし今回はどうしても
自分の為に
クロダの姿を生で見とこうと
幾台ものヘリコプターが上空で舞う
平和大通りに出かけた。


その一角に到着したのは
優勝パレードがスタートする40分前
ゴールに近いここら辺に一行がたどり着くのは
あと1時間半くらい後の事かいな?


一帯はもうすでに大変な混雑で
早くから場所取りをしている先客と
後からどんどん押し寄せる新参者の間で・・・

あの人 すいませんの一言もないよ
そのカバンでそこの場所を取ってます
後から来て前に入られたら見えんでしょ

ピリピリとした微妙な空気が漂う。

こういうのが・・・苦手なんよ。













人ごみの異様な緊張感の中
見知らぬ者 皆一応に我慢比べ

そのうち 悪いことに
一人の幼児が愚図り初め
とうとう鳴き声MAXに達す

なだめても ゆすっても
高い高いしても 一向に泣き止まず
途方に暮れる若母親。

その時 
それまでの漏れ聞こえる会話から
不満因子と思われる前列の4人家族の中で
ずーっとゲームに夢中じゃった
男子小学生背番号26が
食べかけの菓子の箱を
泣く子に無言で渡した。

すると あら不思議 
半狂乱の鳴き声がピタリと止んだ。

すごい お手柄。


それ以来・・・
周りの場が急に和み
いい雰囲気に変わっていった


ボクも
スマホのテレビで情報確認し
ヒーローの並び順や立ち位置
隊列の通過点を教え
周囲との会話も弾む。

ワーーー
クロダー キクチー セイヤー
アリガトーー

祭りの後 その子の父親と
来年もお会いしましょー と
握手して別れた。

あの子のあの機転
ありゃー 魔法じゃわ。

ありがとう。

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わ:ワニ