到着はすっかり暗くなってから
まだ来んの？と待つ中を
入ってきたのはマツダの車
大きな体躯の礼装の外国人には
乗り降りが少々難儀そうに見えたけど
こういうのはやっぱり
大人の事情なんでしょう
折角ですけぇ
向える側のこっちとしても
この大物ゲストのお言葉を
心と呼吸を整えテレビの前
直立不動で構えて聞いたが
正直 ちと長かった・・・
せめて
一言二言
日本語のクダリでも有ればねぇ
外国や国内の来訪者がここに来て
少しの時間だけでも目を閉じて
過去と未来を想像してくれとると思うと
広島人として背筋がピンとする
毎日のように平和学習に訪れる子供らが
時間かけて用意した千羽鶴の束を
慰霊碑に手向けてくれる
広島ではすっかり日常の光景になった
教皇ニュースに沸いた２日後
沢山保管されとるブースから
持ち去られた千羽鶴が無残にも
道端に投げ捨られとったとの事件が
新聞に載り テレビでも流れた
この狼藉はどうやら
制御不能の輩の仕業みたいじゃが
その犯人の情報ならともかく
メディアが何でわざわざ
この千羽鶴を作った
被害者ともいうべき小学校の名前まで
公にする必要が果してあるんじゃろーか？
おまけに
そこの校長先生にまでインタビューしとる
これ知って
鶴折って広島で祈った子供らは
どんとな気持ちになるんじゃろーか
伝える側に
大人の忖度は無いもんか
ホンマ
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