♪ 砂山の砂を指で掘ってたら
真っ赤に錆びた
ジャックナイフが出てきたよ・・・
若かりし頃お世話になった恩人が
少し前に亡くなっていた事をつい先日知る。
小山さん。
大阪のメーカー直系販社の名物課長。
電材住設統括部署のリーダーは
売り上げ過半のエアコンよりも
シェア6割の換気扇よりも
ボクが担当した電気温水器を
大切に扱ってくれた。
何より鼻タレのボクを
可愛がってくれたのは
小山さんご夫婦にお子さんがいなかったことが
無関係では無かったように思う。
新人の冬
配属先の群馬工場から大阪へ
研修先として1ヶ月間
厳しくも楽しくお世話になった。
次に1ヶ月滞在する長野の寒さを推し量り
手紙も添えて電気毛布を送ってくれた。
いつもさりげなく
いつも優しかった・・・
“ 大阪に来たら顔を見せやー ”
厚かましいのでは・・・という思いと
気恥ずかしさ、忙しさ、遠距離にかまけて
年一度の年賀状のやり取りだけで
お会いしたのは退職後20年間で二度か三度か?
着ぐるみと見まがうほどの
でっぷりと出た腹を突出しヒョコヒョコ歩く姿。
会議中のチェーンスモーク。
睡眠時無呼吸症の心配な間欠いびき。
カラオケで十八番の裕次郎と〆の六甲おろし。
当時まだ点在していた江坂の田んぼでの連れション。
若者集うボクらの結婚式二次会への飛び込み参加。
社員慰労会に呼んでもらった離島での地引網。
思い出す何もかもが懐かしい。
もう一度お会いしたかったなぁ。
うーん 書いとっても泣きそうじゃ・・・
あなたがしてくれたように
ボクもまた誰かに
そうしていきたいと思います。
ありがとうございました。
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