黒瀬町のラーメンの名店を覗くのは
だいたい閉店間際の14時半近く
一旦行くと決めたからにゃあ
14時過ぎに箸割っとる計算で
一日の仕事のスケジュール立る・・・
言うてもエエくらい
その日の到着も計算通り
看板前のギリギリセーフ
すみませんねぇー
と言いながら
すっかり片付け作業に傾いとる
女主人とそのお母さんに頭を下げて
入口で食券を買う
行列並ぶような
混み混みの落ち着かん時間帯よりも
少々空腹を我慢してでも
荒波治りゆったりした中で啜る方が
やっぱり性に合う
おー 今日も 美味いのー
自分から遅れる事暫し
ギリギリセーフのお客がもう一人
宅配便のユニフォーム着る
毎度馴染みの客らしきお兄ちゃん
アナタも間に合うて良かったねぇ
さて お待ちかねのラーメンが
兄ちゃんの元に運ばれたのと同時に
お婆ちゃんが暖簾くぐってきた
このお方
ラーメン食いにきた客ではなく
地元近所の道尋ね
〇〇いう会社
何処に有るか知っとって?
店のお母さん知らず・・・
店主知らず・・・
矛先は 兄ちゃんに
あなた宅配便の人?
じゃーわかるんじゃない?
食事終わるまで
待ってあげてください・・・
と店主からフォロー入るも
ここから近いの?
あっちね?
スッポンの如く食い下がる
兄ちゃん 身振り手振り交え
ついには表に出てまでも
あれやこれやと説明するも
いっそ伝わらず
丼の中の麺は
だんだんと増量しとる始末
それを横目に
満腹のストレンジャーは
飛び火恐れて
抜き足差し足で店を出た
兄ちゃん実にお気の毒
年寄りパワー誠に恐るべし
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